夢の記録

水を飲み過ぎた さかなのような

20200325 ※グロいです

夢を見た。

 

広いテーマパークのような商業施設の中を一人で歩いている。たとえるなら三井アウトレットパークラゾーナ川崎を足して二で割った感じ。
園内に遊園地があることを、わたしは知っている。だってここは前にも夢で来たことがあるから。
歩いてる途中で中高の同級生、ゆーちゃんに会う。会話。長めのやりとり。その後二人で出口まで直進して“デパート”に戻る。
建物の構造を話そう。"デパート"以外からはその空間に入れないようになっている。辺りはリーボックの店とかタリーズコーヒーとかあって、でもそんなに人は多くない。コロナウィルスのせい?

係員に勧められるがままに整列し、着席するとそこはジェットコースターだった。
赤いてかてかとしたボディに愛おしさを覚える。進んでゆく景色はモノレールの駅から出れずに進んでいるみたいであまりきれいじゃなかった。ジェットコースターだから爆風が襲ってくる。怯えたそぶりで怖い怖いと叫びつつも全然恐怖心はない。隣のゆーちゃんと何か話したが覚えていない。
眼下に見える景色はプラモデルみたいで、わたしはこうやって死ぬのかな、現実感も何もないままに、とかふと思った。

 

暗転。シェアハウスにいた。明らかに渋家として定義されつつも現実と見た目が全然違うそこで、わたしはTAVギャラリーの佐藤さんや、初対面の人間二人ほどに会う。時間的にまだ朝で、話しかけられた男性はプロダクトデザイナーの大島さんにちょっと似て、ワンレンだった。シェアハウスの中には派手な髪を高い位置で三つ編みにした女の子や全然喋らない長身の男がいた。遠すぎてよくわからない。

先ほどのワンレンになんできたの?、というと、渋都市代表と面識があること、今晩のDOMMUNEがあるから、との旨を聞く。なるほどと妙に納得する。

派手髪の女の子が話しかけてくる。服古着かな。かわいー。

14時。時間的に潮時と思いシェアハウスを出る。観たい展示もあるし、そろそろ他の場所に行きたかった。
帰ると告げると初対面の女の子がついてきた。前下がりのボブカットに眼鏡。濃すぎないメイクが似合って素敵だった。何言か会話を交わす。ぼーっと歩いていたら同じサークルの小林くんを見かけた。なにやら忙しそうに走っていった。ぼくには気づかない。

彼女と曲がり角で別れ適当に歩くと、通りすがりで池崎太郎に会う。これからどこかに行くらしいので、同行する。さっき見たシェアハウスに似た学校風の建物についた。外観的にはアート千代田3331が近い気がする。もっと間口が狭いが…

中に入ると見たことのない面々がいた。本当に違う場所らしい。堤さんによく似たひとが、堤さんとは違う名前でそこにいた。京大吉田寮で会った"妖精"さんに似た男性もいた。薄暗い廊下をとぼとぼ歩く。気づいたら池崎くんとははぐれていた。真っ暗な学校風の建物。暗闇が苦手なはずなのに全然怖くない。前にNEWTOWNで行ったデジハリの八王子キャンパスを思い出す。


突然、2階から必死の形相で坂本くんが降りてきて、ぼくを見つけてダッシュする。

「大変です、中島が」

連れられて地下に降りた。

19~21歳くらいとおぼしき男の子が、壁にだらんと座る形で倒れていた。

中島と呼ばれた彼は短めのマッシュルームカットで、同期ふたりによく似ていてでも知らない顔で、脳が露出して死にかけで、坂本くんは見たこともない狼狽をしながら私に助けを求める。上から別のシェアハウスの先輩もきた。介抱する様子を私は無言で見ている。彼はたどたどしい声で「きこえないんです、耳たぶがなくて…」と言った。

わたしは悍ましい光景に息を呑みつつも、冷静に観察している。どっちみち彼は助からないだろう。以前紛争の写真を見ながら、人間の首の骨はこんな形をしているのか、と感動したことを思い出した。その写真は血が溢れすぎてもう逆に模型みたいだった。ぼくは色相を曇らせずに死体画を描けるほど冷酷になれないけど、時折死に対して冷静になる時がある。

てかさっき、小林くんはあんなとこでなにをしていたんだ?とか一瞬思う。坂本くんが泣きじゃくっており、うろたえる。そこですっと意識を引くと、自室だった。膝を抱えるような体勢で毛布にくるまっていた。

 

朝起きる。友達から寂しいとラインが来ている。まだ夢かと見紛う。おやすみ。